武器としての交渉思考

「このひと、ぜったい交渉うまいわ・・・。」

と思うのは、当然といえば当然なんですが。

聴いていて、

「交渉というと一般的に○○○というイメージをもたれる事が多いですが・・・」とか、
「・・・ここで貴方は、“それは○○だよ”とお思いでしょうが、実は・・・」

などと、しっかりと僕たちの目線まで“降りてきてくれる”のが、瀧本さんの優しさです。

交渉という分野自体が、日本人にとってかなりの苦手分野なので交渉に慣れているひとなんてほとんどいないのが現状です。
アメリカから渡ってきたような「ネゴシエーターがどうの」「セールスがなんだ」みたいな交渉本は、手を出そうとも思わないのですが、
そこでのこの本の存在は大きい。

個人的には、交渉の相手を「理論的に正しい選択をする相手」と、「そうでない相手」と分けて考えることを知れただけで、大きな収穫でした。

そうですよね。なにか交渉するときって、明確になにが得で損かを示しても、聴く耳を持たない相手って多いですもんね。そんな相手と、明確に損得が見えている相手と、同じ手段で攻めるのは、全く建設的ではないです。

そしてそして。

本編の交渉術はもちろんですが、僕は、終盤に瀧本さんが書いていた「言葉の持つ力」の話と、特典音声がツボでした。
僕がブロガーということは多いに関係すると思いますが、インターネット上での言葉の持つ力の大きさを、これほどまでに明確に言語化してくれた方を僕は知りません。

そして特典音声は、実はほとんど台本なしで制作したとのこと。
ぷふっと笑えて、とても参考になります。

人生を建設的に動かすのに必要な「交渉」という技術を、人生の早い段階で手に入れる。というのは結構大事かもしれません。

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