このオーディオブックを聴くことの効能はですね。

「自分が無宗教であることを、引け目ではなく、自信と思えるようになった。」

ことです。

さすがアキラ。いろんな情報がゴチャゴチャでわけのわからなくなっている「宗教」というジャンルに対して、丁寧に紐解いて紐解いて、それぞれの宗教の専門家にも話を聴いて、かなりわかりやすく説明してくれています。

とはいえ、内容が内容だけに、スルッと頭に入ってくるような内容ではありません。
僕は2回聴きましたが、それでも全てを充分に理解するには至りません。

あとがきで
「本書は、宗教に対する導入書であり、外枠だけ紹介したような内容です。」
と書かれていましたが、まさしくその通り。

でも、宗教に対して「よくわからん」「怖い」「関係ない」という方には、その外枠がちょうどいいものです。

自分がどっぷり宗教に浸かっていることがわかります。

素人目線の質問をぶつけまくるから聴きやすい。

このオーディオブックでは、池上彰さんが仏教、キリスト教、イスラム教の有識者にインタビューをしています。

池上さんはきっとホントは知ってるはずなのに(笑)、素人目線での質問をバンバンぶつけて、それに応える。というもの。

中でも印象的だったのは
(イスラム教のひとに)「そもそもシーア派とスンニ派はどう違うんですか?」と聞いたところ。
ニュースでよく聴く言葉だけど、その実情は知らないので、
聴いてると
「あぁ、なるほど。そうなんだ。」と思えます。」

日本人の言う「無宗教なんです」の「無」は、仏教の「無」。

これが聴けただけで、このオーディオブックを聴いた価値があると感じました。

いろいろな方にインタビューするんですが、その最後。養老孟司さんの言葉です。

日本人は、自分では無宗教と言っているが、目に見えない力はなんとなく信じるし、お寺や神社や教会に行くとなんとなく神聖な気持ちになる。

キリスト教やイスラム教のような唯一神がいないので「無」と言ってしまうけど、本当は「八百万の神」と言われるような、世の中の神々に対する敬意のようなものはある。

そういう面で日本人の一般的な宗教観は、決して他国に劣っているものではない、という話が印象的でした。

人生で一度は「宗教」の勉強をせねば。

僕はまだ、残りの人生は50年以上は残っているつもりです。

その間には海外に出て、そこで友人を作ることもあるかと思います。

日本の日常生活ではそれほど重要視されていないように見える「宗教」でも、海外では全く重要度が違います。
そして日本でも、その根底には宗教の精神が物事を左右していることも多いです。

それなら、宗教への見識を深めておくなら、早いほうがいい。という理由でこのオーディオブックを選びました。
どうぞみなさまも

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