レビューの記事一覧

げんきのないピエロ

後半はなんと「音楽」でした。

こっ!こんなオーディオブックもあるんだっ!

と、またひとつ、ワクが広がりました。

いままでに
「読み聞かせ系」として
つねこさんと兎や、なにもない島を紹介しました。

この2本は、寝る前に、ベッドの中で静かに聴くのがオススメです。
同じ作家さんということで購入したこの「げんきのないピエロ」。同じく「読み聞かせ系」かと思ってはいましたが・・・甘く見てた。なんだってピエロだもん。

後半は歌ってますからね。
前半は、サーカスっぽいBGMと一緒に、ステキな声優さんが読み上げてくれるので、好き。

内容は、FeBeのサイトに8割くらい書いてしまってるから良しとしましょう。。。

実はタダで手に入れてしまいました。

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げんきのないピエロ

レビュー

宮本雅恵の『女子の本音』でモテ男ブランディング!! 第01回「ドキドキさせる男子になろう」

高級なレストランで大人のお姉さんにレクチャーを受けるような。

教えてくれる内容自体は、どこかで聴いたことがあるような内容が多い。

けど、宮本雅恵さん本人の朗読がイイ。セクシーだし、「いい女」の話を聴いてるような気分になる。
そしてバックのBGMは、ずっと「ガヤガヤ」そして「お洒落に薄くかかるBGM」。

そう。まさしく、高級なレストランで大人のお姉さんと話してるような、ステキな気分になれる。

「ただし、イケメンに限る。」との戦い。

これを聴いてると、どこかで「ただし、イケメンに限る。」と言いたくなる。
そして「女は好き勝手言いやがって」とも。

「肉食系は嫌われる。けど、草食系は問題外。
見た目は草食っていうか紳士的だけど、
内には肉食を秘めてる。そしてちょっぴりのミステリアス。

チャラいのはダメだけど、口説いてはもらいたい。
どこまでワガママやねん。女って。

そして、「少し手が触れたり、見つめられるとドキドキする。」って。。。
ただしイケメンに限る。で終わりじゃん。

しかし、そうやって斜に構えて重箱の隅をつっついてる時点で、「モテない」マインドなんだと思うし、
その女子のワガママを認識して、踏まえて、それらを乗り越えるようなマインドを持たなきゃ、絶対ダメだなぁ。

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レビュー

なにもない島

最近、「切ない」という感情を感じましたか?

コトバンクによると。

切ない 【セツナイ】
悲しさや恋しさで、胸がしめつけられるようである。やりきれない。やるせない。「―・い思い」

感情というのは振り子のようなもので、ポジティブな感情とネガティブな感情は、相関関係にあります。。
とっても幸せな気分を感じたいのであれば、しっかりと悲しい気分も感じなければいけない。

「切ない」感情は、明らかにネガティブな感情。感じているその瞬間は、いい気分ではないです。

しかしその「切ない」感情をしっかりと感じる事で、
もっと幸せを感じられるかもしれません。

「なにもない島」と、ある男の子と、ある女の子のお話。
これを聴くと、ちょっとだけ優しい気持ちになれるかも。

じっくりと聴く価値のある、読み聞かせオーディオブック。

FeBeのオーディオブックは、自己啓発やビジネスが多いので、「通勤電車で倍速で聴いて、効率よくスキルアップ!」と思いがちですが。
そうでないものもあります。

この「なにもない島」は特にそうだし、「つねこさんと兎」もそう。
じっくりと、普通の速度で、ひとりの真っ暗な部屋のベッドで聴くのがオススメ。

波の音とか、ゆったりしたBGMとかがあって。
映画を観てるみたいな感じになれるから。

お母さんが読み聞かせてくれたみたいな気分に、なれるから。

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なにもない島

レビュー

夢をかなえるゾウ

7年ぶりの再会。

この本が発売された2007年。
2007年は僕が「自己啓発書」に目覚めた年です。

当時も話題だったこの本は、もちろん読みました。
当時は学生だったこともあり、図書館で借りて読みました。
「これはいい本だなぁ。」と思いました。

あれから7年経ち。経験を積み。もっと多くの本を読み。
自分の好きな仕事で独立できた今。

オーディオブックという新しい形で、この本と再会しました。

あのころは雲の上の人だった水野敬也さんですが。
水野さんのブログ「ウケる日記」を読み、
自分も文章を書く仕事をしながら、

「自分よりずっとずっとすごいけど、少なくとも同じ人間。物書きなんだなぁ。」
と思えるほど僕も大人になりました。

あまりにも精密に作られた、マシーンのような作品

当時は「いい本だなぁ」だったのですが、
いま思うのは、
「こんなに精密に書かれた本は、他にないだろう。」です。

それは「学び」と「エンターテイメント」の絶妙すぎるバランスです。

オーディオブックだと特にふたりの掛け合いにリアリティがあります。
ふたりの声が違うからです。
ふたりというのは青年とガネーシャのことです。

そして聴きながら、だんだんイライラしてきます。

「そこで普通はそんな言動しねぇだろ!」
「いやいや、リアリティがなさすぎだから。」
「あたま、悪すぎ。」
と。

ガネーシャは常識はずれすぎるし、
青年は勘がにぶすぎる。

そして僕たちは、少しイラつきます。
でも、イラついてきたところでガネーシャが

「それやねん!まさしくそれが、成功するコツやねん!」
と言うのです。

それがあまりにも適切な教えで、いま自分の中に生まれたイラつきこそ、学びのための大事な鍵なのです。
ただ学ぶだけじゃなく、この感情の動きが、なんとも言えず快感なのです。

この
「なんだかいらつくやりとり」
からの
「適切な学び・教え」

への移行が恐ろしくスムーズなんです。

ガネーシャのキャラクターもあり、「テキトーに書かれてる本」というイメージが持たれがちですが、
ここまで精密に計算され尽くされて作られた本は他に知りません。

「行動が大切だ」と文章で伝える矛盾。

あらゆる自己啓発書は、「成功するには行動が大切だ」と言っています。
しかしその「行動が大切だ」なるほどフンフンと思っているその瞬間は、ひとは本を読んでいます。行動していません。
矛盾しています。

本に書く最も適切なことは「読書が大切だ」であるはずです。
そうすれば読んでるひとはいい気分がします。

世界中のあらゆる「行動を促す本」は、その矛盾を抱えています。
その矛盾に真っ向から立ち向かった本が、「夢をかなえるゾウ」で、バカ売れしたのも納得というものなのです。

・・・と、僕が書いてもその本質は伝わりません。
それは、青年とガネーシャの、絶妙な掛け合いをよく聴いてこそ、感じることができます。

そのための

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レビュー

続・働く理由―99の至言に学ぶジンセイ論。

盛り沢山すぎて頭の中はいっぱい。

スティーブ・ジョブズとか爆笑問題の太田光さんとか。
トップスターの名言をドンッ!と出して。

それに対して著者があーでもない、こーでもない。と語る本。
ステキな言葉。深い言葉。いっぱいあるけど。

正直、脳みその容量を超えます。

現代っぽい本。

何とくらべて現代っぽいかというと、例えば、
ベンジャミン・フランクリンの「若き商人への手紙」など。
これは「とにかく勤勉に働け。」ということを書いてる本。

しかしこの「続・働く理由」は、仕事における、やりがい、モチベーション、意義などに関することがほとんど。
数十年前までは「仕事」は「生きるため」にすることだったけど、
現代は間違いなく「生きるため」だけではない。

人生の大半の時間を注ぎ込む「仕事」に、なにを求めるか。という問題への議論は、歴史が浅い。
そういう意味で、とても「現代っぽい」本がこれ。

軸が定まっていないひとにはピンボールになるきっかけになる。

この本は、自分の仕事感が定まりきってないひとには特にオススメ。(ほとんどのひとがそうだろうけど)
そしてこの本を聴いたからといって「よしっ!決まった!」となるわけではなくて。

「あのひとはあー言ってるし、このひとはこー言ってるし。いったいどれが正解なんだー!?」

と、頭の中をごちゃごちゃにするきっかけになると思う。僕がそうなった。
「これは、こうである。」という正解を目の前に置かれても、納得いかないのが僕ら。

だから、いろんなひとの意見をちょっとずつちょっとずつ聴いて、自分だけの答えを決める必要がある。
そのために、とっても役に立つ一冊になる。

間違っても、答えを求めてこのオーディオブックを聴いてはいけませんよ。

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レビュー